2020年3月19日木曜日

【特権IDセッション管理アプライアンス Safeguard for Privileged Sessions(SPS)】リモートアクセスのターゲット指定方法”RDP編”

特権IDセッション管理アプライアンス”Safeguard for Privileged Sessions(SPS)”は踏み台サーバーとして動作させ、ユーザーに直接ターゲットサーバーにはアクセスさせないことで、セキュリティレベルを向上させることが可能です。さらに、インバンド宛先選択を用いると、複数の接続ポリシーを作成することなく単一の接続ポリシーで、任意のサーバーにアクセスできます。

前回のブログでは、SSHプロトコルでの宛先選択について紹介しましたが、今回はRDPプロトコルでのインバンド宛先選択について説明します。

SPSでインバンド宛先選択を有効にするには、インバンド宛先選択を有効にする接続ポリシー([RDP Control]>[Connections])に移動して、[Target]セクションの[Inband destination selection]を選択します。
※接続ポリシーは、クライアントとサーバー間の接続をどのような方法で制限するか定義します。

以下の例では、宛先サーバーとして192.168.91.0/24の範囲のIPアドレスへのアクセスを許可しています。必要に応じて他のオプションを設定します。


リモートデスクトップクライアントのユーザー名フィールドに以下を入力します。

<username>%<targetserver>

ここで、各フィールドは以下になります。
  • username: ターゲットサーバーのユーザー名
  • targetserver: ターゲットサーバーのホスト名またはIPアドレス

IPアドレスが192.168.91.46のサーバーに、Administratorでリモートデスクトップ接続するには以下のように入力します。
 ※192.168.91.169は、SPSのIPアドレスになります。

例:
Administrator%192.168.91.46


[接続]をクリックすると、以下のような証明書の確認ウィンドウが表示されるので、[はい]をクリックします。


SPSのRDPログイン画面が表示されるので、ユーザー名およびパスワードを入力して、[OK]をクリックします。

再度、証明書の確認ウィンドウが表示されるので、[はい]をクリックします。


以下のようにターゲットサーバーを指定しないで接続した場合は、証明書の確認ウィンドウの表示後、SPSはターゲットサーバーを指定させるためのウィンドウを表示します。
 ※192.168.91.169は、SPSのIPアドレスになります。


ターゲットサーバーのIPアドレス(またはホスト名)を入力してターゲットサーバーを指定します。[OK]をクリックします。

SPSのRDPログイン画面が表示されるので、ユーザー名およびパスワードを入力して、[OK]をクリックします。上述と同様に証明書の確認ウィンドウが表示されるので、[はい]をクリックします。

ログイン時に、以下のエラーが出力された場合は、SPSでネットワークレベル認証(NLA)を有効にする必要があります。

[RDP Control]>[Settings]で、[Enable Network Level Authentication]を有効にした、RDP設定を接続ポリシーの[RDP settings]に適用します。SPSがドメインに属していない場合は、[Require domain membership]を無効にします。

【まとめ】
多くのターゲットサーバーをリモートでメンテナンス作業を行う場合などは、SPSの接続ポリシーをターゲットサーバーごとに設定する必要があります。インバンド宛先選択を利用することで、SPSのポリシーなどの設定や運用負荷を軽減させることが可能になります。
SPSでは評価用のソフトウェアを用意しておりますので、リモートデスクトップ接続でのインバンド宛先選択をご確認ください。

ダウンロード(評価版)
Safeguard for Privileged Sessions (SPS) には評価版ソフトウェア(30日間)を用意しています。ぜひお試しください。

詳しくは製品紹介ページ・製品ガイドをご参照ください。



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